梅雨本番。雨天との戦い(笑)
降水確率より雨量を見よ!を合い言葉に外部工事もどんどん進めています。今日も午前中80%の降水確率に対し、3mm程度雨でしたので生コンを予定通り配備。ブルーシートで養生をし、一気に生コン打設。するとどうだ、午後から雨は止んだ。明日の貴重な晴れ間を使って捨てコンクリートは完璧に渇き後の工程に大きな影響を及ぼす。
毎月送られてくる会報誌の”きのくに”に同封されている建築士。今年に入って表紙はずっとカルロ・スカルパ。毎号見入る。あんまりよく知らない建築家であるのでいつか時間を取ってじっくり学びたい。”復興デザイン”とか”改修”とかそういったキーワードが特徴の建築家ですね。正にこのご時世を反映しているようなテーマ。そう感じる会員はどれほどいるでしょうか。リノベーションといった言葉やDIYなんて言葉が遠からずよく耳にしますが、スカルパの作品を見ているとそういった言葉の意味合いが大きく変わってきます。例えば今月号の表紙にあるカステルベッキオ美術館の鉄骨階段。これほどミニマルで存在感のある階段は少ない。コールテン鋼を煉瓦の間にアンカー止めしているディティールも大胆であり、そして繊細でいい。こんな時代だからこそスカルパの作品を再注目することも大切であると感じている。
ここ最近のa+uも異才を放っている。スターリングの煉瓦建築に始まり、カーンのキンベル特集。写真を眺め、図面を見入ると引き込まれるこの強さは何か。まだまだ下手ではあるけれど、自分は設計をする者の作法や教養としてきちんと前述の建築家達のことを知って設計に挑みたいし、そうあるべきだろうと思っている。
どなたかそんな勉強会しません?西洋建築史を洗い直すような読書会。例えばスカルパとはどんな建築家であったか。卒論とまでは言わないものの、ある期間そのテーマに沿って研究し学ぶのは非常に大切だと思います。忙しい毎日だからこそ、ね。
実践と研究を同時並行する。それが僕の理想の建築人生でもあります。