先週に引き続き、昨日もお友達の結婚パーティーのために心斎橋へ。
岸和田のお祭り男である新郎、お仲間はみなさんすごい勢いで会場はたいへんな熱気に包まれておりました。落ち着いてお祝いを述べる時間もなかったのでこの場を借りてお祝いを。
出会いは今から何年前だっただろうか。彼が勤めていた設計事務所を辞めて少し時間があったとき、連盟でコンペに参加した。それがご縁の始まりだったでしょうか。和歌山大学本多研出身の彼は僕よりひとつ下。実にまじめで、読書家で、根っからの建築人間であり、その知識と冷静な眼差しは尊敬そのもの。目立つとか、お洒落とか、流行とかそういったニュアンスでは無く、堅実に建築を作るという姿勢がすばらしい。いつだったか、安藤忠雄講演会で偶然であって心斎橋の居酒屋で一緒に飲んだこともありました。目下建築話。いっしょに並んで安藤さんにサインをもらったりもしました。彼も発起人の一人となり、和歌山での若手建築関係の勉強会が始まり現在も月に一度勉強会をやっています。昔から読書会をやりましょうとか、見学会をやりましょうとかそういうことを口にしていたものの、なかなか動き出せずにいました。彼のおかげでとてもすばらしい機会ができました。彼の卒計もその勉強会で拝見する機会もありました。すぐに実施設計に移っていいくらいの説得力のあるテーマと作品であったと覚えています。先日は、彼の仕事場の写真も拝見しました。本棚に一杯の書籍は私が過ごした学生時代と同時期であるのと物語っており、国内外の書籍の多さにも感服でした。中でも羨むのが新建築から出ていた藤森さんの丹下先生の限定本です。あれを買う度胸は相当なものであると同世代を生きた者として思っています。
そんな真面目な彼です、素敵な奥様に出会い、仕事にも私生活にも、人並みではございますがハリがでるのではなかろうかと思います。また、このような縁談を通じて彼の人柄、奥様の人柄に触れ多くの人の交流が生まれ、その中で彼の作品が一つでも多く世に誕生し、お勉強させて頂ければと思っております。改めてご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。